「ニコチンとタールはどっちが悪いのか」という問いに対し、医学的な見地から答えるならば「役割と害の種類が異なるため、双方ともに極めて危険」というのが実態です。この2つは単独で悪影響を及ぼすだけでなく、最悪のタッグを組んで人体を蝕みます。
端的に両者の違いを整理すると、ニコチンは「脳を支配して喫煙をやめさせなくする依存の元凶」であり、タールは「全身の細胞を傷つけてがんや慢性疾患を引き起こす毒素の塊」です。タバコの煙を吸い込むたび、ニコチンが強力な神経作用で習慣化を促し、その結果としてタールに含まれる無数の有害物質を長年にわたり体内に取り込ませる構造が完成します。
片方の数値を下げたところで、もう片方の毒性が帳消しになるわけではありません。それぞれの作用メカニズムを正しく知ることが、健康リスクを正しく評価する第一歩です。