事件発生から間もなく、ネット上では容疑者のSNSアカウントを巡る特定作業が急速に進みました。決定打となったのは、山上被告が凶行の前日に岡山県から旧統一教会批判を続けていた男性ブロガーへ宛てて送った直筆の手紙でした。手紙の文末近くに自身のTwitterアカウントを示唆する記述があったことから、捜査関係者およびメディアによって該当アカウントの照合が進められました。
特定されたアカウント名は「silent hill 333」(@silent_hill333)でした。「silent hill」は名字の「山上」を英語に直訳したものとみられ、開設時期は2019年12月。プロフィール欄には教団への強い敵意が滲み出ており、過去の家族関係や自衛隊時代の記憶、日々の孤独な生活に関するつぶやきが約1300件以上投稿されていました。
事件直後にアカウントの存在が報道されると、数時間でフォロワーが数万人規模に急増。その後、Twitter運営(現X社)によって「暴力を扇動・賛美する行為を禁じる利用規約」に基づき、アカウントは即時凍結(サスペンド)されました。しかし、インターネットアーカイブやユーザーによる魚拓ログによって、その全投稿データは現在も保全され、事件の本質を解明する重要資料として検証が続けられています。