SNSのアルゴリズムは冷徹だ。好意的なコメントも、批判的なコメントも、システムにとっては等しく「エンゲージメント」としてカウントされる。辻希美はこの仕組みを誰よりも早く、そして本能的に理解していたのかもしれない。彼女が何かを発信するたびに発生するネット上の議論は、プラットフォーム上での彼女の露出度をさらに高める結果となった。
広告主にとっても、これほど確実に数字が見込めるインフルエンサーは稀有だ。「炎上するから使わない」という時代は終わり、今や「どんな形であれ注目を集め続けられる強さ」が評価される。彼女を取り巻くネットの喧騒は、結果として莫大な広告収入とタイアップ案件を引き寄せるマグネットとなったのだ。