今年、特に医療現場が警戒を強めているのが、インフルエンザの新たな変異株と、それに伴う「敗血症」への移行だ。敗血症とは、感染症がきっかけで全身に炎症が広がり、主要な臓器が機能不全に陥る命に関わる病態である。
都内の救急救命センターの医師はこう指摘する。「単なる風邪なら、ここまでの激しい震えは起きない。歯がカチカチと鳴り、布団を何枚重ねても震えが止まらないような状態は、血液中に病原体が入り込んでいるバイ菌血症や、敗血症の初期段階である可能性が極めて高い」。2026年に入り、スマートウォッチなどのウェアラブル端末で心拍数の急上昇と皮膚温度の急低下が同時に記録され、緊急搬送される事例も増えているという。