ファンを歓喜させたライブセットリストは、従来の「ベストヒット」的な並びとは一線を画していた。序盤から攻撃的なバンドサウンドを押し出し、中盤ではメロディアスな名曲を惜しみなく投入。そして終盤へと向かう怒涛のカタルシス。この構成力の凄まじさこそが、今なおSNSや口コミで語り継がれている最大の理由だ。
特に会場全体を包み込んだ「水平線」の演奏では、音響効果とライティングが奇跡的な融合を見せた。さらに、既存の楽曲に施されたライブ特有のボトムの効いたアレンジや、清水の叙情的なヴォーカルアプローチは、スタジオ音源を遥かに凌駕する圧倒的な説得力を誇っていた。「観客を絶対に置いていかない」という強固な意志と、剥き出しのロック衝動が見事なバランスで同居していたのだ。