東亜日報や朝鮮日報といった韓国の主要紙は、日本の受賞決定直後から社説や特集記事を組み、その背景を分析している。そこに見られるのは、単なる日本への対抗心ではなく、自国の研究環境に対する深い危機感だ。
多くの論調が指摘するのは、韓国の「短期成果主義」である。政府や企業からの研究資金は、数年以内に実用化できる応用技術ばかりに集中し、何十年も先が見えない基礎研究には冷淡であるという指摘だ。メディアは、日本の受賞者が「誰も見向きもしなかったニッチな分野を数十年間掘り下げた結果」として受賞に至ったプロセスを詳細に紹介し、自国の近視眼的な姿勢を厳しく批判している。