強固な支柱を立てても、つるを野放しに伸ばしていては風通しが悪化し、荷重が偏ってしまいます。計画的な摘心(てきしん)と整枝を行うことで、樹勢をコントロールし高品質なスイカを収穫できます。
植え付け後、親づるの本葉が5〜6枚展開した段階で親づるの成長点をカット(摘心)します。数日すると葉の付け根から勢いのある子づるが複数伸びてくるため、生育の良い子づるを2〜3本だけ残し、他の余分なつるは根本から間引きます。この残した子づるをネットに向かって均等に広げるように麻紐で「8の字誘引」していきます。
着果させる位置も厳格に管理します。子づるの根本近く(1〜10節目)に咲く雌花は果実が大きくならず変形しやすいため早めに摘み取り、15〜20節目付近に咲く充実した2番花・3番雌花に着果させます。小玉スイカなら1株あたり2〜3個(1つる1個)に絞ることで、養分が凝縮されて糖度12度以上の極上スイカに仕上がります。
また、7月中旬以降の台風シーズンには、飛来物や暴風対策としてネットの周りに一時的な防風ネットを巻くか、実を吊るしている紐の緩みを総点検してください。支柱の足元が雨でぬかるんでいる場合は、周囲の土を踏み固めるか、追加のペグ(杭)を斜めに打ち込んで補強ロープを張ることで、激甚化する夏の気象変動を乗り切ることができます。