ギャラを受け取らないという強い信念を持ち続ける代表格が、お笑い界の重鎮である明石家さんまだ。彼は過去に「ギャラが出るならチャリティー番組とは言えない。ギャラが出るなら全額寄付するか、ノーギャラでなければ出ない」という趣旨の発言をし、番組への出演を一貫して辞退・拒否してきた。彼にとってチャリティーとは、お金をもらうビジネスではなく、個人の志に基づく支援でなければならないという譲れない一線が存在する。
同様に、タモリもまた独特の哲学から距離を置く存在として名が高い。「チャリティーを前面に押し出した感動の演出」に対して極めて冷ややかなスタンスを取り続け、無償労働やパフォーマンスに対する複雑な業界構造に一定の疑問を呈している。芸能界を牽引してきた二人の姿勢は、ギャラを受け取ることが当然視されていた昭和から平成のテレビ界に大きな波紋を投じた。