劇中で彼が籍を置いているのは、中堅規模の名門とされる富士出版社だ。ノリスケは主に文芸誌の編集者として勤務しており、磯野家の隣家に住む大物作家・伊佐坂難物先生の原稿回収を担当する重要なポジションを担っている。締め切りに追われる作家の懐に入り込み、機嫌を損ねずに原稿を上げさせる手腕は、出版業界における編集者として極めて優秀な証拠と言えるだろう。
では、現代の感覚に換算した場合、彼の年収はどの程度になるのだろうか。日本の出版業界、とりわけ文芸部門の専任編集者は、30代半ばから40代前半にかけて給与水準が高くなる傾向にある。手当やボーナスを含めると、推定年収は800万円から900万円前後という高水準に達している可能性が高い。磯野家の冷蔵庫を勝手に漁るエピソードからは想像もつかないほど、実は経済的に恵まれた高収入サラリーマンなのである。