スポットライトを浴びた瞬間のオーラは、今も衰えることを知らない。グループ解散後、彼が主軸に据えたのは舞台演劇の現場だった。観客と生で対峙し、息遣いまで伝わる劇場という空間。そこで培われた演技力と佇まいは、年を重ねるごとに凄みを増している。
関係者が口を揃えるのは、彼の「徹底した現場主義」だ。若手俳優に混ざり、誰よりも早く稽古場に入り、セリフの刷り込みと立ち回りの確認を繰り返す。かつて数万人を集めるスタジアムを沸かせたスターが、泥臭く演劇と向き合う。そのギャップと誠実さこそが、長年にわたって演出家や共演者から熱い信頼を寄せられる理由にほかならない。華やかなアイドル時代の残像に甘んじることなく、地道な努力で叩き上げた役者魂がそこにはある。