かつては権力監視の役割として肯定的に捉えられていたスキャンダル追及が、なぜこれほどの反発を生むようになったのか。背景には、SNS時代の情報拡散スピードと、個人のプライバシーを巡る世論の倫理観の急速なアップデートがある。
芸能プロダクション関係者は匿名を条件に、舞台裏の空気感をこう明かす。「以前であれば、週刊誌の直撃取材に対して平謝りし、事態の収束を待つのが鉄則でした。しかし現在は、過度な私生活の暴き立てに対して世間一般から『やりすぎだ』という声が上がる。報道の社会的正義よりも、ターゲットにされた人物の人権や精神的負荷を懸念する視聴者が明らかに増えているのです」
世論調査やWeb分析データを見ても、スキャンダル報道に対する受容度はここ数年で著しく低下した。不貞行為や個人的なトラブルを「社会的インフラである週刊誌が断罪する正当性」への疑問が、批判の急増につながっている。