昭和から平成への転換期に起きた綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件は、その残虐性と少年犯罪の特異性から、過去に複数のコミック作品でモチーフや題材として扱われてきました。
最も著名であり、商業漫画として単行本化・長期連載されたのが、2004年から2005年にかけて『ヤングサンデー』で連載された『17歳。』(全4巻)です。ノンフィクション作家の藤井誠二氏が原作・取材協力を担当し、漫画家の鎌田洋次氏が作画を手がけました。単なる猟奇趣味のホラー作品ではなく、少年犯罪の実態に切り込むジャーナリズム的視点を取り入れた作品として大きな反響を呼びました。
このほかにも、実話系レディースコミックや実録犯罪アンソロジー本(コンビニコミック等)において、事件の発生から逮捕、裁判までをドキュメンタリータッチで描いた短編漫画が複数出版されています。しかし、物語として登場人物の内面に深く迫り、犯罪の抑止や傍観者の罪を鋭く追及した本格的な連載作品としては『17歳。』が唯一無二の存在感を放っています。