だが、現行の枠組みには明確な限界も存在する。少年法・補導行政の視点からは、深夜徘徊や不良行為は「正されるべき対象」として扱われがちだ。しかし、強制的に保護して自宅へ連れ戻したところで、根本的な原因である家庭環境が改善されていなければ、若者たちは再び歌舞伎町へと戻ってしまう。
ここで重要となるのが、児童福祉・保護事業との連携である。民間団体や福祉支援組織が提供するシェルターや相談事業は慢性的な資金・人手不足に直面しており、押し寄せる若者の数に対応しきれていない。法的な強制力を持つ警察行政と、寄り添い型の福祉アプローチ。この両者が真の意味で噛み合わなければ、再発の連鎖を断ち切ることは難しい。