ここ数年、特にデジタルメディアにおいて紀子さまを対象とした批判的な記事の配信本数が著しく増加している。その最大の要因は、出版不況に苦しむ既存メディアの「アクセス数主義」への傾斜だ。『週刊文春』をはじめとする総合週刊誌や各種女性誌は、部数低迷を補うべくWeb版への記事配信を急拡大させた。そこではタイトルの一工夫や過激な見出しがPV(ページビュー)に直結するため、皇室報道においても刺激的なトピックが優先的に取り上げられる傾向が強まったのだ。
さらに、かつての『皇室報道』が一定のタブーや暗黙の了解に守られていたのに対し、Webメディア時代においては「批判的文脈」の方が高いエンゲージメントを獲得しやすいという構造が生まれた。特に秋篠宮家の職員入れ替わりの激しさや、宮邸改修費用にまつわる報道は、刺激的な記号として反復消費された。過熱取材が生み出す根拠の乏しい噂話であっても、一度記事化されれば瞬く間にデジタル空間を駆け巡る。こうして「批判記事の供給」と「閲覧需要」の悪循環が固定化されていったのである。