三塁側アルプススタンドは、チームカラーである鮮やかな青一色に染まった。福山市内からは早朝から20台以上の大型バスが仕立てられ、在校生や保護者だけでなく、地元企業や商店街の有志までもが駆けつけた。福山駅前のパブリックビューイング会場にも千人を超える市民が集まり、街全体が熱狂の渦に巻き込まれた。
地元の特産品であるデニム生地をあしらったメガホンを手に、大歓声を送り続けた70代の地元住民は涙をぬぐった。「福山から甲子園で勝つ学校が出るなんて、生きているうちに見られるとは思わなかった。選手たちの全力プレーを見ていたら、胸が熱くなって止まらない」。