バスケットボールという競技が持つスピード感、秒単位で目まぐるしく展開が変わる緊張感。これらはロックバンドの生み出すエッジの効いたビートと抜群の相性を誇る。8音符や16音符のグリッドに乗る直線的なベースラインは、コートを駆け抜けるプレイヤーの足取りそのものだ。
また、原作者・井上雄彦氏が持つ圧倒的なリアリティへのこだわりが、音楽選びにも色濃く反映されている。綺麗事だけではない、泥臭い努力、挫折、そして一瞬の歓喜。人間の感情の波をストレートに表現できるロックやオルタナティブサウンドだからこそ、キャラクターたちの息遣いをこれほどリアルに伝えられるのだろう。