ネット上の掲示板やSNSでは、駐車トラブルに関して真偽不明の「裏技」がまことしやかに語られています。しかし、交通法規の現場ではそれらの都市伝説は一切通用せず、むしろ悪質な違反と判断されるリスクを高めています。
代表的な誤解が、「ハザードランプを点灯させておけば取り締まられない」という思い込みです。ハザードランプ(非常点滅表示灯)の法的な本来の目的は、夜間に幅5.5メートル以上の道路に駐停車する際の後方への危険告知や、車両故障時の合図に過ぎません。ハザードランプを焚いているからといって、駐停車禁止の場所で停止する免罪符には絶対になり得ません。現場の監視員からも「ハザードを点灯させている車両は、意図して停車している証拠になるため、かえって確認標章を貼りやすい」という声が聞かれます。
もう一つの深刻な盲点が、「駐車禁止除外指定車標章」にまつわる勘違いです。身体障害者手帳の所持者や公共性の高い業務車両向けに交付されるこの除外標章ですが、その効力範囲を誤認しているケースが多発しています。標章の名称が示している通り、免除されるのはあくまで「駐車禁止(斜め線)」の規制区域であって、「駐停車禁止(バツ印)」のエリアでは一切効力を発揮しません。除外標章をダッシュボードに掲げていたとしても、バツ印の区間に車を止めれば容赦なく取り締まられます。