「クリエイティビティの開花を邪魔するものは、すべて排除する」。インタビューの冒頭、BMSG CEOでありアーティストのSKY-HIとしても躍動する日高光啓は、静かだが力強い口調で切り出した。彼が主宰するレーベルおよびマネジメント会社「BMSG」は、「Be My Self Group」の頭文字を冠している。そこにあるのは、タレントを企業の駒として扱う旧来のビジネスモデルへの真っ向からのアンチテーゼだ。
2026年、BMSGが打ち出す最新プロジェクトは、従来の枠組みを超えたグローバル共同開発と自社スタジオのさらなる拡張である。才能ある若者が契約の縛りや過剰な中間搾取によって擦り切れていく光景を、彼は嫌というほど見てきた。自ら資金を調達し、リスクを取って立ち上げたBMSGでは、アーティストのメンタルヘルスケアを最優先し、制作上の自由度を担保しながら収益を公平に分配する革新的なモデルを確立。「才能を殺さない」という哲学は、単なるスローガンではなく、緻密に計算されたビジネスロジックに基づいている。