1987年の国鉄分割民営化によって誕生したJRグループ各社は、残存していた旧型車両の汚物処理装置化を猛スピードで推し進めた。平成初期までに、本線網を走る旅客列車からの垂れ流しはほぼ完全に全廃されるに至る。
現在では、国土交通省が定める厳格な鉄道安全・衛生基準に基づき、車内環境の管理が徹底されている。現代の車両に搭載されているのは、空圧を利用して少量の水で一気に吸引する真空吸引式や、バイオ機能を活用した次世代型システムだ。回収された汚物も、専用の処理プラントで環境負荷を最小限に抑えつつ適正に処理される仕組みが完備されている。