「まさかこの町でこんなことが起きるなんて、思いもしなかった」。長年この地で暮らす高齢の男性は、声を詰まらせながら語った。事件当日の夕刻、南丹市立園部小学校周辺の通学路はいつも通りの穏やかな風景を見せていたという。しかし、小さな異変を感じ取っていた者も少なくない。
近くの店舗で働く女性の証言によれば、児童の姿が見えなくなる直前の時間帯、普段見かけない不審な乗用車が低速で街区を回遊していたという。こうした住民たちの切実な声や証言が、捜査線上に新たな角度をもたらしている。地域コミュニティ全体が抱く深い不安と、早期解決を願う切実な思いが、現場の重苦しい空気の中に渦巻いている。