近年、日本国内でも受診者が急増しているのがNIPT(新型出生前診断)です。お母さんの血液中に含まれる赤ちゃんのDNA断片を分析することで、染色体異常の可能性を調べる検査ですが、この過程で赤ちゃんの性染色体(XXかXYか)も高精度で判明します。
NIPTは妊娠10週という極めて早い段階から検査可能であり、その性別判定の精度は99%以上とされています。エコー検査よりもはるかに早く、かつ確実に性別を知ることができる手段として選択する夫婦が増えています。
しかし、NIPTは本来、赤ちゃんの疾患リスクを知るための遺伝学的検査です。性別を知るためだけに安易に受けるべきではないという倫理的な議論もあり、検査施設によっては性別の開示を行わない方針をとっているところもあります。医療技術の進歩は便利さをもたらす一方で、命と向き合う姿勢を私たちに問いかけています。