ガキ使 新おにぃの誕生は、2008年放送の『絶対に笑ってはいけない新聞社24時』に遡ります。企画の根幹にあったのは、ココリコ遠藤のプライベートを執拗にイジる演出でした。当時離婚したばかりの新おにぃ 千秋という架空の再婚構図をでっち上げ、遠藤の前に突如として現れたのが前島氏です。
視聴者と出演者を悶絶させたのは、その圧倒的な演技力の低さでした。長文のセリフを完全に覚えきれず、視線をあからさまにカンペへ泳がせながら、感情の起伏が皆無な一本調子のトーンで千秋への愛を語る姿は、計算されたコントでは絶対に生み出せない「笑いの狂気」を宿していました。
遠藤章造 新おにぃの直接対決において、遠藤が「誰やねん!」「カンペ見すぎやろ!」とツッコミを入れれば入れるほど、前島氏は動じることなく淡々と理不尽な設定を遂行。ホテルマン編やスパイ編へと続く中で、キス芸や奇妙なダンスといった要求にも真顔で応じ、笑ってはいけないシリーズにおける絶対的なキラーコンテンツへと昇華しました。