ネクタイを締めるビジネスパーソンから多く寄せられるのが、「ワイシャツの一番上のボタンを留めると首が締め付けられて息苦しい」という悩みです。紳士服専門店のフィッティング現場や仕立て職人の証言によると、この苦しさの約85%はシャツのネックサイズと首回りの不適合に起因しています。
首回りの正しい実寸測定法は、喉仏の直下を通るラインをメジャーで測り、その「実寸値+2cm」を選ぶのが黄金比です。例えば首回り実寸が38cmの場合、シャツのネックサイズは40cmがジャストフィットとなります。指が2本すっと入る程度のゆとりがあれば、第1ボタンを完全に留めてネクタイを締めても圧迫感はほとんど生じません。
体型変化などで今あるシャツがどうしても苦しい場合は、以下の応急対策が有効です。
- シリコン製・金属製のエクステンダー(伸縮ボタン):第1ボタンのループに引っ掛けて首回りを1〜1.5cm拡張する器具。ネクタイの結び目で隠れるため外見に影響を与えない。
- ボタンの位置を付け替える:前立ての重なりに余裕がある場合、第1ボタンを外側(端側)に2〜3mm縫い直すだけで劇的に首回りの締め付けが緩和される。