ドナルドダックのイラストを可愛く仕上げるための最大の決め手は、「輪郭とクチバシの配置バランス」にあります。人間の顔とは異なり、頭部全体に対してクチバシが占める面積が非常に大きいため、まずは基本のアタリ(下書きの骨組み)を正確に捉えることが失敗を防ぐ第一歩です。
最初に描くべきは、きれいな真円ではなく、少し横につぶした「卵形(横長楕円)」です。この卵形の下半分に、ドナルドの代名詞であるクチバシを重ねていきます。クチバシを描く際は、上側のラインを平坦にせず、中央に小さなくぼみをつけてから左右へふんわりと跳ね上げる「波形」を意識してください。これだけで、一目でドナルドと分かる特徴的な笑顔の土台が完成します。
また、瞳の描き方にも明確なルールが存在します。ドナルドの目は正円ではなく、縦に長いスリムな楕円形です。左右の目をくっつけるように近接して配置し、瞳(黒目)を内寄りに描くことで、あのやんちゃで好奇心旺盛な表情が瞬時に立ち現れます。帽子は頭の真上ではなく、やや斜めに傾けて乗せるように描くと、キャラクターの躍動感がぐっと引き立ちます。