全集中の呼吸は、始まりの呼吸である「日の呼吸」から、使い手の適性に合わせて「水・炎・岩・風・雷」の基本五流派へと分かれました。霞の呼吸は、その中の「風の呼吸」から派生した流派です。
風の呼吸は、不死川実弥に見られるように、暴風のような激しさと鋭利な斬撃で空間ごと敵を切り刻む攻撃特化型の剣術です。一方、そこから派生した霞の呼吸は、風の「鋭敏さや気流の流れ」という特性を、直線的な破壊力ではなく「変幻自在の軌道とステルス性」へと昇華させています。
激しい突風が吹き荒れるのではなく、周囲の空気の流れを完全に制御し、敵の気配察知をすり抜ける。風の持つ俊敏性を「霞(気流の揺らぎ)」という形で研ぎ澄ませたからこそ、無一郎特有のトリッキーな剣技が完成しました。