下半身用のインナーウェアは、発祥した文化や形状、使用目的によって明確な違いが存在します。まずは混同されがちな4つの代表的なボトムインナーの違いを整理します。
ももひき(股引)は、日本の和装や作業着をルーツに持つ下半身用アンダーウェアです。布帛(織物)やカットソー生地で作られ、腰から足首までをしっかりと覆って冷気を遮断する構造が特徴です。これに対してタイツは西洋発祥のニット編み製品であり、伸縮性の高いナイロンやポリウレタンなどを多用し、肌へピタリと密着するフィット感を重視しています。
一方、関西地方を中心に広く使われるパッチという呼称は、ももひきと同義で使われるケースが多いものの、語源的には朝鮮語の下衣を指す「パジ」や、当て布を意味する「パッチ」に由来するという説が有力です。また、ステテコは明治時代に流行したゆったりとした膝下丈の綿製ボトムであり、防寒ではなく「ズボンに汗が染み込むのを防ぐ」目的で作られた春夏向けのアイテムという決定的な違いがあります。