中村英子の活動の中で特に記憶に刻まれているのが、モデルから女優へと大きく翼を広げた東映映画への出演です。『徳川セックス禁止令 色情大名』(1972年)や『ポルノ時代劇』シリーズなど、当時隆盛を極めていた刺激的なプログラムピクチャーにおいて、彼女は体当たりの演技を披露しました。
単なる露出にとどまらず、内に秘めた情熱と気品を感じさせる佇まいは映画関係者や観客から高く評価されました。また、当時の人気男性誌やグラビア誌、ファッション誌の表紙を数多く飾り、出版された写真集や関連書籍は現在でもコレクターの間で高値で取引されるほどの人気を誇っています。モデルとしてのポージング技術と女優としての感情表現が見事に融合した作品群は、半世紀近くが経過した現在も色褪せることがありません。