日本人投手の中で、最も完全試合の頂に肉薄したのがダルビッシュ有投手です。今なおファンの間で語り草となっているのが、2013年4月2日(現地時間)、レンジャーズの一員として臨んだアストロズとの開幕カードでした。
この日のダルビッシュ投手は圧巻の投球を披露。鋭く曲がり落ちるスライダーとノビのある直球を武器に奪三振の山を築き、1回から8回まで打者24人を完璧に退けます。9回裏も先頭打者と続く2人目を連続三振に仕留め、「26者連続凡退・14奪三振」。歴史的偉業まであと打者1人、あとアウト1つという極限状態を迎えました。
迎えた27人目の打者、マーウィン・ゴンザレス。カウント2-2からの投球を捉えられた打球は、皮肉にもダルビッシュ投手の股間を抜けてセンター前へと転がるクリーンヒットとなりました。スタジアムが息を呑んだ瞬間に訪れた終幕。あと1アウトで完全試合を逃したものの、111球を投げ抜いたダルビッシュ投手には敵地ファンからも惜しみないスタンディングオベーションが送られました。
二刀流として球史を塗り替え続ける大谷翔平選手もまた、ノーヒッターの領域に迫る圧倒的な投球を披露しています。エンゼルス時代の2026年9月29日(アスレチックス戦)、大谷選手は初回先頭に出した四球以降、8回2死まで1本の安打も許さない支配的なピッチングを展開。惜しくも8回2死から内野安打を打たれて偉業達成は逃したものの、メジャーの舞台でノーヒッターや完全試合を狙える規格外のポテンシャルを証明しました。