主人公の一人であるマイク・ワゾウスキは、なぜあのアイコニックな「一つ目」のデザインへと辿りついたのか。監督を務めたピート・ドクターをはじめとする初期の開発チームは、恐ろしいモンスターでありながら、同時に一目で視聴者の心を掴む愛らしさを両立させるという難題に直面していた。
当時の3Dコンピュータアニメーション技術において、単眼の表情変化を描くのは至難の業だったとされる。しかし、視線の動きやまばたきの速度、眉のわずかな歪みで喜怒哀楽をダイナミックに表現する手法を確立。結果として、目が一つしかないからこそ感情がストレートに伝わるという、逆転の発想による傑作デザインが誕生したのだ。