『おジャ魔女どれみ』と『プリキュア』の共通点を語るうえで欠かせないのが、原作者としてクレジットされている東堂いづみという存在です。これは実在の個人ではなく、東映アニメーションのプロデューサーや制作陣による共同ペンネーム(「東映動画 大泉スタジオ」に由来)であり、両作品が同じスタジオの濃密なチームワークから生まれた証拠です。
現場を牽引した中核スタッフの顔ぶれにも目を見張る共通点があります。『おジャ魔女どれみ』の初代シリーズディレクターを務めた佐藤順一氏は、子どもの感情の機微を鮮やかにすくい取る演出で作品の骨格を作りました。その徹底した「子ども騙しをしない」という演出哲学は、後のプリキュア制作陣にも明確に受け継がれています。
キャラクターデザインの面では、世界的なトップアニメーターである馬越嘉彦氏の存在が際立ちます。『おジャ魔女どれみ』の柔らかく表情豊かな線画を生み出した同氏は、2010年の『ハートキャッチプリキュア!』でもキャラクターデザインを担当しました。ハートキャッチプリキュアが見せた躍動感あふれるアクションと繊細な感情表現のハイブリッドは、まさにどれみとプリキュアの遺伝子が最も高純度で融合した瞬間でした。