尻尾の途中や先端が直角・フック状に折れ曲がっている形状は、通称「かぎしっぽ(鍵尻尾)」と呼ばれます。骨の変形によって生じる形状ですが、古今東西において非常に強い吉兆と見なされてきました。
日本においては、曲がった尻尾の形が「蔵の鍵」に似ていることから、「財産を守り、金運をガッチリと引き寄せる縁起物」として商人に珍重されてきました。招き猫のモデルにも鍵しっぽを持つ個体が多く採用されています。
一方、西洋でも同様の伝承が存在します。ヨーロッパの古い言い伝えでは、かぎしっぽのフック状の部分に「幸運を引っ掛けて家の中に運んできてくれる(Lucky Cat)」と信じられ、船乗りたちが航行の安全と大漁を祈願する守り神として船に乗せていた歴史があります。見た目のユニークさだけでなく、人々に希望を与えるラッキーチャームとしての物語が、今なお鍵しっぽの猫が愛される大きな理由です。