ユカタン半島が秘める恐竜絶滅の真相とマヤの奇跡【2026最新】

ユカタン半島が秘める恐竜絶滅の真相とマヤの奇跡【2026最新】

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ユカタン半島を語る上で避けて通れないのが、およそ6600万年前の白亜紀末期に起きた巨大天体衝突です。現在のメキシコ・ユカタン半島北西部の港町チクシュルーブを中心とする直径約180〜200キロメートルに及ぶ広大な窪地こそが、恐竜絶滅の決定打となった「チクシュルーブ・クレーター」です。

地質学者たちの継続的な掘削調査により、衝突したのは直径約10〜15キロメートルの小惑星であったことが判明しています。激突のエネルギーは広島型原爆の数十億倍とも推定され、立ち上った粉塵と硫酸塩のエアロゾルが太陽光を遮断。地球規模の「衝突の冬」と急激な寒冷化をもたらし、生態系の頂点に君臨していた恐竜をはじめとする全生物種の約75%以上が姿を消すに至りました。

メキシコ・ユカタン半島の地図を俯瞰すると、地下に埋もれたクレーターの円弧に沿うように、石灰岩が陥没してできた無数の天然井戸「セノーテ」が半円状に連なっていることが分かります。太古の大破局が地盤を砕き、数千万年を経てマヤの人々を生かす水源へと形を変えた歴史の皮肉には、自然のダイナミズムを感じずにはいられません。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。