「目つきが怖い」「何を考えているかわからない」というネガティブな印象を持たれがちな四白眼ですが、芸能界やハイファッションの世界では「美人・イケメンの象徴」として絶大な支持を集めています。
日本のエンターテインメント界や映画界においても、唯一無二の存在感を放つ俳優・モデルが四白眼やそれに極めて近い眼差しを持っています。たとえば、映画『キル・ビル』で世界的なインパクトを残した栗山千明さんや、冷徹さと色気を併せ持つ演技で観客を魅了する綾野剛さん、本郷奏多さんなどは、視線ひとつで劇空間を支配する鋭い目力を武器にしています。また、アニメやマンガの世界でも、圧倒的な強者や狂気を秘めた美形キャラクターの記号として四白眼が意図的に描かれます。
心理学的に見ると、四白眼が人を強烈に惹きつける理由は「視線検知メカニズムと認知的負荷」に起因します。
人間は他者の視線方向を黒目と白目のコントラストで瞬時に判断するように進化してきました。四白眼は白目の面積が広いため、相手に「どこを見ているのか」「自分が見据えられているのか」という強い緊張感(覚醒状態)をもたらします。この生物学的な緊張感が、心理的効果によって「神秘的な色気」や「近寄りがたい高嶺の花」という魅力的な錯覚へと変換されるのです。