見積もり金額を調整する際、両オプションの原価構造の違いを知っておくと値引き交渉の主導権を握りやすくなります。ディーラー側の利益率(マージン)が大きく異なるためです。
メーカーオプションは車両本体価格の一部とみなされるため、販売店の利益幅はおよそ10〜15%程度と極めて低く設定されています。そのため、メーカーオプション自体の代金から大幅な値引きを引き出すことは構造上困難です。
一方、ディーラーオプションの利益率は約40〜50%と非常に高く、販売店の重要な収益源となっています。営業担当者が商談の終盤で「フロアマットとボディコーティングをサービスします」「エアロパーツ代から5万円引きます」といった提示をしてくるのは、DOP側に値引き原資が豊富に残されているからです。
また、納車時期への影響も見逃せません。特定のメーカーオプション(半導体を多用する高度運転支援機能やプレミアムオーディオなど)を選択すると、専用部品の調達状況によって工場の生産枠が後ろ倒しになり、納期が数ヶ月延びる事例が散見されます。急ぎで納車を希望する場合は、選択するMOPが生産ラインのボトルネックになっていないか確認することが大切です。