番組の顔として長年君臨しているのが、館主を務める稲垣吾郎氏です。彼が主宰する「ほん怖クラブ」の子供たちと一緒に恐怖エピソードを鑑賞し、最後に「イワコデジマ…」の呪文でお祓いをするおなじみのスタイルは、視聴者に奇妙な安心感を与えてくれます。恐怖に凍りついた心をほぐす彼の包容力あふれるナビゲートこそ、番組が愛され続ける最大の理由と言っても過言ではありません。
さらに、作品の根底にあるのは一般から寄せられた体験談をもとに作られる実録心霊ドラマという形式です。架空のフィクションではなく、「自分たちの日常にも起こり得る」という地続きのリアルさが迫ってきます。学校、病院、マンションの廊下、深夜の職場。誰もが通り過ぎる日常の風景が、一変して異界へと繋がる恐怖の舞台に仕立て上げられるのです。