長崎のアートを語る上で絶対に外せないのが、約2,000点にも及ぶ日本・東洋最大級の「須磨コレクション」を中心としたスペイン美術だ。かつて外交官・須磨弥吉郎氏が情熱を傾けて収集した貴重な作品群が、ここ長崎の地に集結している。
中世の宗教画から、ゴヤ、ピカソ、ダリ、ミラレスといった近代・現代の巨匠まで、作品の振れ幅は圧巻の一言。南蛮貿易の拠点としてヨーロッパ文化をいち早く受け入れた長崎の歴史的背景と、スペイン美術の持つ濃密な情熱が時を超えて引き寄せ合ったかのような運命性を感じざるを得ない。2026年の常設展では、光の演出を刷新した新展示ゾーンが大きな反響を呼んでいる。