皇居の敷地に足を踏み入れると、まずその圧倒的なスケール感に目を見張る。徳川家康が1603年に江戸幕府を開いて以来、数十年をかけて増改築を繰り返した江戸城。その巨大な遺構は、今も随所に色濃く残されている。圧巻なのは、全国の大名に命じて伊豆半島などから運ばせた巨大な石材で組み上げられた石垣群だ。
京都の伏見城から移築されたと伝わる「伏見櫓(ふしみやぐら)」の優美な姿や、かつて日本最大の高さを誇った「天守台」の跡地は見逃せない。天守台の巨大な台座の上に立つと、かつてこの場所から江戸の町を一望していた将軍たちの視線が追体験できるようだ。2026年現在、現地には高精細なAR(拡張現実)端末サービスも用意されており、かつて存在した天守閣の姿を復元映像で体感できるアトラクションも人気を集めている。