バニーガールという表象の起源を辿ると、1960年代のアメリカに突き当たる。創刊者であるヒュー・ヘフナーが手がけたメディア帝国「PLAYBOY(プレイボーイ)」の高級クラブにおいて、給仕や接客を担う公式ユニフォームとして誕生したのが始まりだ。当時のナイトクラブエンターテインメントにおける洗練された大人のアイコンとして一世を風靡し、そのタキシード風の襟元や蝶ネクタイ、コルセットラインは瞬く間にラグジュアリーな歓楽街の象徴となった。
日本に上陸した際も、当初は高級洋酒バーや大人の社交場を彩るスタイルとして親しまれていた。しかし時代が下るにつれ、ファッションの自由化やサブカルチャーの隆盛とともにその文脈は大きく変化する。大人の色香を演出する制服から、誰でも表現を楽しめるコスプレサブカルチャーの重要コンテンツへと劇的な変貌を遂げたのだ。