順風満帆に見えたキャリアの中で、最大の危機が訪れたのは2012年4月のことでした。自宅で突如として激しい体調不良に襲われ、劇症型心不全を発症。一時は心肺停止状態に陥るという、極めて危険な容態でした。
この絶体絶命の危機を救ったのが、異変に即座に気づいて迅速な119番通報を行った妻の存在でした。病院に緊急搬送された後、低体温療法などの集中治療を受け、約8カ月にわたる壮絶な入院・リハビリ生活を経験。医師団も驚くほどの回復力を発揮し、2013年初頭に見事ラジオの生放送へ復帰を果たしました。
復帰会見で「三途の川の向こうで(立川)談志師匠が手招きしていたが、まだ早いと怒鳴り返して戻ってきた」と笑いに変えてみせたエピソードは、死線をさまよってもなおユーモアを失わない高田文夫の真骨頂として語り継がれています。