料理の完成形としてのパスタ選びや盛り付け方にも、明確なセオリーが存在します。ボローニャ地方の伝統では、ボロネーゼにはタリアテッレ(きしめん状の平打ちロングパスタ)を合わせるのが絶対的な基本です。粘度の高い濃厚な肉のソースは、表面積の広い平打ち麺によく絡みます。また、厨房でフライパンを煽り、パスタとソース、パルミジャーノ・レッジャーノを完全に乳化・一体化させてから皿に盛るのが本場の流儀です。
一方、ミートソースの相棒といえば、断面が丸い定番のスパゲッティ(太さ1.6mm〜1.8mm前後)です。茹で上げたスパゲッティを皿に盛り、その中央に上から熱々のミートソースをたっぷりとかけるのが昔ながらの喫茶店や洋食店の王道スタイル。食べる人がフォークで崩しながら麺に絡めていくプロセスそのものが、日本のミートソースならではの醍醐味と言えます。