沼津港深海水族館がこれほどまでに熱烈な支持を集める最大の理由は、「深海生物に特化した独自のキュレーション」と「学術的にも極めて貴重なシーラカンス展示」にあります。
館内の目玉である冷凍シーラカンス標本は、1981年にアフリカのコモロ諸島で捕獲された個体であり、特殊な冷凍設備(マイナス20度)の中で厳重に保管されています。剥製標本では失われてしまう体表の凹凸やヒレのリアルな肉感、青みがかった皮膚のグラデーションを目の当たりにできる施設は、地球上でこの沼津港深海水族館だけです。
さらに館内には2体の冷凍個体に加え、3体の剥製標本も展示されており、計5体ものシーラカンスを多角的に比較観察できます。3億5000万年前から姿を変えずに生き抜いてきた「生きた化石」の息吹を感じられる空間設計が、知的好奇心を刺激してやみません。