暁星のもう一つの顔が、全国レベルの実績を持つサッカー部だ。一般的に「お金持ちの学校」と聞くと、温室育ちの軟弱なイメージを抱きがちだが、暁星の生徒たちは驚くほど泥臭い。グラウンドで声を張り上げ、激しいタックルを交わす姿は、絵に描いたようなエリート像とはかけ離れている。
「文武両道」という言葉は安易に使われがちだが、この学校においてはそれが文字通りの意味を持つ。厳しい規律と、フランス式の合理的思考。これらがスポーツの現場でも徹底される。恵まれた環境にいながらも、あえて厳しい競争に身を置くことで、社会に出てから折れないタフな精神力を養う。これこそが、富裕層の親たちが期待する「本物の教育」なのかもしれない。