「OSK」という名称を聞いて真っ先に挙げられるのが、OSK日本歌劇団です。未婚の女性のみで構成されるレビュー劇団として、大正時代から続く日本のエンターテインメント界の至宝といえます。なお、IT業界で知られる株式会社OSKシステム開発(大塚商会グループのビジネスソフトウェア開発企業)とは同名異組織であり、カルチャーシーンにおける「OSK」は歌劇団を指すのが一般的です。
観劇ファンやメディアの間で長年語り継がれてきた言葉に「歌の宝塚、ダンスのOSK」というフレーズがあります。宝塚歌劇団が壮大なミュージカルや芝居仕立てのストーリー性に強みを持つのに対し、OSKは群舞(ダンス)のシンクロ率やタップダンス、スピード感あふれるフォーメーション展開に重きを置いてきました。
OSKと宝塚の違いは、芸風にとどまりません。宝塚が大劇場を中心とした自前の専用劇場で長期間の定期公演を行うシステムであるのに対し、OSKは松竹の劇場網(大阪松竹座、京都南座、東京・新橋演舞場)での大劇場公演に加え、客席と舞台の距離が近い小劇場やイベント公演など、機動力の高さを活かした多彩な興行形態を採用しています。舞台と客席の一体感や、スターの息遣いを間近に感じられるアットホームな距離感も、OSKならではの大きな特徴です。