子役としてキャリアをスタートさせた真田広之は、中学生の時に伝説的アクションスター・千葉真一が設立したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に入門しました。空手や少林寺拳法、器械体操を極限まで叩き込まれ、超人的な身体能力を開花させていきます。
1978年の映画『宇宙からのメッセージ』で本格デビューを果たすと、1980年代には『魔界転生』や『里見八犬伝』などの大ヒット作に立て続けに出演。スタントなしで高所から飛び降り、激しい立ち回りを完璧にこなすアクションスターとして脚光を浴びました。
当時の真田広之は、キレキレのアクションを披露する一方で、甘く端正なマスクと爽やかな笑顔で熱狂的なアイドル的人気を誇っていました。シングルレコードをリリースすればチャート上位にランクインし、ブロマイドの売上も常にトップクラス。アクション俳優の実力とトップアイドルの華やかさを兼ね備えた存在は、当時の日本芸能界でも極めて稀有な存在でした。
しかし、本人はアクションや外見の人気に甘んじることなく、劇団☆新感線の舞台やシェイクスピア劇など本格的な演技の世界へ果敢に飛び込み、演技派俳優としての地盤を着実に固めていきました。