騒動の発端となったのは『週刊新潮』によるスクープ記事だった。芸能界の裏側で知る人ぞ知る存在だったなべおさみのスピリチュアルな活動と、国民的ヒロインの闘病を結びつけた報道は瞬く間に拡散。SNSでは真偽不明の情報や憶測が飛び交い、彼女の体調を憂慮するファンからは悲鳴に近い声が上がった。
ここで露呈したのは、芸能ジャーナリズムがアスリートのプライベートや医療情報に対してどこまで踏み込むべきかという重い課題だ。刺激的な見出しで大衆の関心を引く手法は、時に当事者の精神的平穏を著しく脅かす。事実の一部を切り取ってドラマ仕立てにするメディアの手法に対し、当時から強い批判が寄せられていた。