1982年2月10日、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン生まれのジャスティン・ガトリンは、名門テネシー大学時代から頭角を現した天才スプリンターです。2004年のアテネオリンピック男子100mを9秒85で制し、若干22歳で世界の頂点へと登り詰めました。翌2005年のヘルシンキ世界陸上では100mと200mの短距離2冠を達成し、押しも押されもせぬアメリカ短距離界のエースとなります。
ガトリンの最大の特異性は、選手としてのピークが「30代半ば」に訪れた点にあります。男子100mの公認自己ベスト記録である9秒74をマークしたのは、なんと33歳を迎えた2015年5月のダイヤモンドリーグ・ドーハ大会でした。200mでも19秒57という驚異的なタイムを保持しており、短距離界の常識を覆す驚異的な息の長さを誇りました。