現在、70代を迎えたクリスチャン・ラッセンは、活動の拠点をハワイ・マウイ島に置きながら、自身のペースで創作活動を継続しています。近年では自らが立ち上げた環境保護団体「シービジョン財団」を通じた海洋環境保護への支援や、チャリティ活動への作品寄贈に注力しています。
マウイ島の大自然に囲まれたアトリエで描き続けられる新作は、従来のハイパーリアルなタッチを維持しつつ、より深遠な自然への敬畏を感じさせるスピリチュアルな表現へと円熟味を増しています。
また、昨今のY2K(2000年代)ファッションや平成レトロブームの波に乗り、Z世代を中心とした若いクリエイターの間でラッセンのサイバーパンク的とも言える極彩色のヴィジュアルが「新しくてエモーショナル」と再発見されています。かつてのバブルのアイコンは、時代を超えて新たなカルチャーの参照点として息づいています。