今治市を中心とする愛媛2区に足を運ぶと、東京の政治部記者が描く人物像とは異なる実態が見えてくる。港町の商店街で話を聞くと、住民からは「あの人は嘘をつかんけんね」「中央で何を言われようが、地元のために動いてくれとる」という実直な声が返ってくる。
瀬戸内海特有の強固な地盤と親族ネットワークは強大だ。父・村上信二郎氏から受け継いだ地盤を堅守するだけでなく、農業や漁業関係者の陳情に対しては、党派を超えて親身に対応してきた実績がある。地元後援会幹部は次のように語る。
「テレビで観ると怒りっぽい印象を受けるかもしれないが、握手するときの笑顔は昔から変わらない。国会で干されていた時期も、地元回りを一切サボらなかった。だからこそ選挙では強い」。中央政界での猛烈な逆風を跳ね返し続けてきた強さの源泉は、この泥臭い現場主義にある。