電化製品の内部で絶縁体が劣化したり、水濡れによって水滴が回路に付着したりすると、漏れた電流が製品の外枠(金属ボディ)に伝わります。これが「漏電」です。人間がこの状態の家電に触れると、電気は人体を通って地面へと一気に流れます。これが感電のメカニズムです。
アース(接地)とは、人体よりも圧倒的に電気を通しやすい銅線と地面をあらかじめつないでおく仕組みを指します。電気はより抵抗が低い場所へ流れる性質を持つため、漏電が起きても電流は人間ではなくアース線を伝って地下へと逃げていきます。つまりアース線は、文字通り私たちの命を守る「電気の避雷針」なのです。
さらに、アース接続には電磁波や静電気のノイズを逃がし、電子機器の誤作動やノイズ発生を防ぐ効果もあります。水回りの家電だけでなく、PCや音響機器において重要性が再認識されている理由はここにあります。