あの夏の日、明治神宮野球場のマウンドに立った彼女の姿は、あまりにも鮮烈だった。東京ヤクルトスワローズのユニフォームに身を包んで登場した壇蜜。だが、本番の直前に見せた行動が、スタンドを埋め尽くした大観衆の度肝を抜くことになる。
背番号を見せつけるかのように羽織っていたユニフォームを静かに脱ぎ捨てると、下から現れたのは光沢を放つハイレグ水着姿。どよめきと大歓声が入り交じる狂騒の中、彼女は臆することなく美しく足を上げ、捕手に向かって一直線に白球を投げ込んだ。計算し尽くされた立ち振る舞い。それはスポーツエンターテインメントの枠に収まらない、一つの完成されたアートの瞬間だった。